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2010-07

記憶 - 2010.07.26 Mon

 久しぶりに帰省していた娘を駅に送り、リハビリのために母を病院に連れて行きました。
 母は、駅で車から降り改札へと向かう孫娘にいつまでも笑顔で手を振っていました。
 そして、いつものように脳外科で血圧を測ってもらってから、1時間あまりのリハビリに向かいます。
 その間、私は近くで一番がらんとしている産婦人科の待ち合いで読みかけの本を開きます。

 次回の予約をして、会計を済ませ、家に帰り着くとすぐに昼食です。
 今日の献立は、妻が出勤前に作っていった弁当+私がゆがいた素麺。
 「真子はもう帰ったの」
と、駅で手を振ったことも忘れて尋ねます。
 結局、食事の間に3回も同じことを尋ねました。

 夕方、妻が帰宅して母に尋ねました。
「今日は病院に行ってきたの。」
「病院なんか行ってないよ。」
と不思議そうな顔で答えます。

今の母には、編んでも編んでもその尻から毛糸がほどけていくマフラーのように、記憶は10分も脳にとどまってくれないのです。

 一時は、自分の名前も年齢も住所もどこかに行ってしまっていたし、何よりひとり息子の私の名前すら忘れ、こともあろうに30年以上も前に死んだ私の父、つまり、母の連れ合いの名前を呼んでいたのです。
 記憶というのは古いものから順に消えていくのではなく、新しいものから順になくなっていくのでしょうか。

 ブログ再開に際し、たくさんの心温まるコメントをいただき本当にありがとうございます。
 写真も再開して、今まで撮ってこなかった地元の写真にも手を着けはじめたし、母の写真も撮ってやろうかとも思っています。


よろしくお願いします。 - 2010.07.24 Sat

b-ap-IMG_8785.jpg

 昨日、古い友人が訪ねてきてくれました。
「北海道へ行ってるのかと思ってた。」
と笑って言っていました。

 ブログの更新をしなくなって、あっという間に3ヶ月。
詳しい事情は何も書かないまま中断してしまったので、ご心配いただいたりしたのではないかと思います。

 89歳になる私の母親が、急に体調がおかしくなって救急外来で脳梗塞と診断されたのが4月。
 歩行ができなくなり、右手も箸も握れないような麻痺がありました。
記憶中枢もだめになったのか、自分の名前すらも忘れてしまったようです。
よくしゃべる母だったのに、一言も話さなくなり、表情もなくなってしまいました。

 入院はしないかわり、毎日病院に通って3時間の点滴とリハビリをすることになったのです。
それまで母は自分のことは曲がりなりにも自分でできていたので、妻が毎日早くから仕事に出勤しても、私はカメラを持って気の向くままに出かけることができていたのです。

 いつかはこんな日が来るだろうという予感はないではありませんでしたが、いざ現実になってみるとこれがなかなか大変なんですね。
 そして、4月末から九州へ行く計画も、5月末からの北海道への撮影旅行も、未練だけを残して、まるで霧のように消えていってしまいました。
見通しの立たない現実に背を向けて「北の国へ」ブログに、文を書く前向きな気にもならず、ただ時の流れに身をゆだねていました。
 
 最近の母は、運動機能面ではかなり回復してきましたし、デーサービスにも出かけるようになりましたので近場への撮影なら出かけられる余裕もでてきました。
 ひょっとするとブログ名を「母の介護日誌」と変えなければならないような内容になるかもしれませんが、ご了解いただいてブログを再開しようと思います。
どうぞよろしくお願いします。


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北の国へ

プロフィール

magure21

Author:magure21

一般社団法人
日本写真講師協会(JPIO)認定
フォトインストラクター

関西在住。北海道のスケールの大きな風景にとりつかれ、足繁く通っている。

プロフィール・作品詳細
http://pixta.jp/@magure21







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